001c 暗号破りが必要な理由

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暗号解読やサーバ侵入など、 一般的に「悪いこと」と思われている技術があります。 しかしそれらの技術を高めることは、 実は必要なんです。

なぜなら、「破られていない」ということが、 安全を証明しているから。

最終更新日時:2005年01月27日

その理由

効率的な解法が見つかっていない数学の問題が、 いくつかあります。

たとえば、 23 を x 乗して 47 で割ったあまりが 26 。 x はいくつ? というものです。(以前すごい数値例をあげてましたが、間違ってました)

現在使われている暗号は、 そんな問題を応用して作られたものです。 つまり、 その問題を解かれてしまう(効率的な解法が発見される)と、 破られてしまいます。

この問題は解けない、 と証明されたわけでもないので、 それを使った暗号は安全であるとは言い切れません。 ただし、 長い間、 たくさんの有能な人が頑張っても解けないという実績があります。

つまり、 暗号の安全性は、 その実績にもとづいているわけです。 今まで誰も破れなかった、 だから今は安全。 10年たっても誰も破れないなら、 その10年間は安全です。

だから安全を確保するためには、 多くの人に、 それを破ろうとしてもらう必要があります。 おそらくは、 打ち破れずに、 その暗号の安全性に貢献することになるでしょう。

もしかしたら、 その暗号の弱点を見つけてしまうかもしれません。 そのときは、 その脆弱性を公表し、 ただちに新しい、 もっと強い暗号を使うようにすればいいのです。 素早く移行ができれば、 「悪いやつ」の出る幕はありません。